伊岐津志の木の家 竣工

先日、伊岐津志の木の家が竣工しました。
たくさんの木を使い、そして左官漆喰仕上げと板壁が特徴で、落ち着いた佇まいの木造1階建てです。

計画の際に、ご主人は「平屋」、奥様は「2階建ての雰囲気で子供たちが楽しめる空間」を希望されました。
そこで、スキップフロアの子供室がリビングと小屋裏(収納兼子供室)をつなぐ間取りとしました。

こちらはリビング・ダイニング。
地松や杉の梁材を表しの勾配天井として、広がりを感じられる空間になりました。
壁は左官漆喰と無節の杉板を用い、テレビが置かれる背面の壁は無節の桧材を大壁横張りとして、一つのスクリーンのように使えるようにしました。
床は厚みのある杉のフローリング。
やわらかく暖かいので家族が自然に集まってくるスペースになることでしょう。

リビング入口の建具には、3人のお子様をモチーフにしたステンドグラスを手作りし、お施主様にプレゼントしました。
リビングから廊下への出入口の建具は、組子をあしらった建具屋一推しの力作です。

キッチン前のカウンターは、桧の無節板皮付きです。

こちらはキッチン。
コンロまわり以外の壁は左官漆喰仕上げ。
キッチンの背面には食器棚カウンターを桧材で造り付けました。
家族と会話しながら調理できる対面式のカウンターです。

キッチン横には食品庫兼外着掛け・下足収納を併設し、玄関ホールからもアクセスできるようにしました。

こちらはスキップフロアの子供室。
壁に杉板を張り、床は厚みのある杉のフローリング。
窓際にはお子様が並んで使える机を造り付けました。杉の一枚板です。
小屋裏に上がれる梯子階段は着脱が容易にできます。

小屋裏(収納兼子供室)から、LDKとその小屋組みを眺めることができます。
スキップフロアの下には収納スペースがあります。

寝室は畳敷き、もう一つの子供室は板張りです。

そしてトイレには美濃焼の手洗い鉢と、上部にはかわいい明かりとり窓を取り付けました。

こちらは玄関ホール。
土間は豆砂利洗い出し。玄関戸と床板、腰板は桧。壁は左官漆喰仕上げ、天井は杉の赤無節板を使用して、明るい雰囲気でお客様を迎えられるようにしました。
玄関戸は奥様のデザインです。

昔ながらの造りの良さと、現代生活が快適に送れる機能性とがマッチした素敵な空間になったと思います。
ご家族がみんなでくつろぎ、楽しめる住まいになればいいなと思います。


こちらは施工の様子です。


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