旧家お屋敷のリフォーム竣工

各務原市の旧家お屋敷のリフォームが竣工しました。
大正初期に建てられた、築約百年のお屋敷です。

何度か手を加えられ、増築や内装替えされていましたが、主屋本体部分の構造はしっかりしており、傾きなどもほとんどありませんでした。
この度、子世帯が同居することとなり、もう少し今の生活に合って快適に過ごせるようにリフォームすることになりました。
水回りや2階は、以前に新建材でリフォームされ、様々なところがブカブカになっていましたので、それらを無垢材に置き換えることを中心に手を加えました。

こちらは、吹抜けのリビングダイニングです。
お屋敷の中心ですが、窓がなくうす暗い感じでしたので、2階の光を取り込み、壁も黒漆喰を白漆喰に塗り替えました。

こちらは、本玄関。
重厚な雰囲気にふさわしい、欅一枚板の式台と踏み台をしつらえました。

広縁には水目桜の板が張ってありました。
南の広縁は、隙間埋めのために一度取外し水洗いして、実加工を施し、断熱材を敷いて張り直しました。
北の広縁は、板が傷んでいたので、桧の板を張りました。

1階のリビングー客間の改修前後はこんな感じです。

2階は、中央に大ホールを配置し、そこから吹抜けを臨み、各居室、収納へつながります。以前は天井裏に隠れていた小屋丸太を、お施主様のご希望で現わしにしました。
収納には、1階で使われなくなった建具を建てました。

2階の改修前後はこんな感じです。

家人の玄関には、桧一枚板の下足入れに名栗板の建具を建て、腰壁もそれに合わせました。横には60年使われているピアノを据え、玄関前は間仕切ることができます。
キッチンカウンターの前には、晩酌用のテーブルを配しました。天板の欅一枚板は、弊社へお越しいただき選ばれたお気に入りの一品です。
トイレには、高野槇の手洗いカウンター。手洗い鉢はお施主様が直接窯元へ足を運ばれ選ばれたものです。
家人玄関のポーチは、木製のスロープを拵えました。

末永く、代々住み継がれるお屋敷になればと、心より願っております。

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