土蔵の改修 竣工
明治時代に建造された土蔵の改修。
用途は変えず、主に傷んでいるところを補修しました。
貯蔵の品を今より少しだけ効率よく置けるように、そして少しだけ趣味で使えるスペースも。
次の代へしっかり引き継いでいけるように、お施主様の思いが込められています。
1階は、床を組み直して杉板を張り、急な階段を楽に昇降できるものに付け替えました。
壁の漆喰は劣化し少し触るだけで落下してしまう状態でしたので、塗り替えました。
さらに貯蔵品の大きさに合わせて棚を取り付けました。
2階は、踏み天井の上に杉板を重ね張りして床板とし、壁の漆喰を塗り直し、棚を設置しました。
外部は、漆喰が落ちて荒壁がむき出しになっていたところに、中塗りと漆喰仕上げを施しました。
洗い出しの腰壁も劣化が著しかったため、杉赤身の鎧張りとしました。
また次の代でも活用できる土蔵になればいいな、と思います。