天然桧の山で、大黒柱をお選び下さい

お施主様のご家族と一緒に、住まいを支える大黒柱を伐採します。
植林山ではなく、弊社の天然林の山で大黒柱を選び、伐採します。
まっすぐ雄壮にそびえ立つ、20mを越えた桧が、目の前で倒される様子は圧巻です。

伐り時は、桧が水上げを止める秋の彼岸から再び水上げを始める春の彼岸までの間。
家づくりのことを考えながら、林の奥の方へ進んでいきます。

そして、何本かの候補の中からお気に入りの1本をお客様ご家族に選んでいただきます。
木の根元から見上げ、曲りがないか・・・ 太さはどうか・・・

選び終えたら、その木の前でご家族そろって記念撮影。

その後、伐採に入ります。
まずは伐採する木の前に榊を祭り、お神酒で清めます。

それから、倒す方向にある小木や堅木を伐り、いよいよ大黒柱の伐採です。
桧は杉と比べて枝が粘く、特に天然林木は植林木より枝が太いため、倒木の際に枝が引っかかってしまったら、二進も三進もいきません。
1本伐りの場合は、周囲にたくさんの木があるため、倒す方向がピンポイントになります。
必要な場合は、倒す方向にワイヤーで引っ張ります。

伐採の順序は、まず受け口(倒す向きに切り欠く)を作り、つる(最後に切れる部分)を意識しながら、追い口(倒す反対側)を入れ、場合によっては楔を打ちます。
そして、寸分違わぬ方向へ倒します。

倒した後は、年輪を数えたり、木口に触れ温もりを感じたり、記念撮影をしたりと。
貴重な思い出として、いつまでも残ることでしょう。

その後、伐採した大黒柱材は葉をつけたままの姿で山に倒し、 数か月間「葉枯らし乾燥」を行います。
山から下した後は、弊社工場で製材の様子もご覧になれます。