構造用木材

構造用木材は岐阜県産材を中心に、すべて国産の桧、杉、松材を使用。

<土台>
耐久性の高い桧材12cm(四寸)角を用い、湿気による腐朽や蟻害を防止します。
土台を直接基礎に触れさせず浮かせて土台の乾燥や床下通気を図る工法(根子土台;みかげ石使用) を採用しています。

<柱>
すまいを支え続ける大黒柱は弊社の天然林で桧を伐採し、21cm(七寸)~30cm(一尺)角に製材します。
その他の通し柱は12~15cm角、管柱は12cm角の桧材を用います。
格式の高い座敷やその他ご要望に応じて、無節材を使用します。

<梁>
構造計算により算出される断面形状(幅12cm、成(高さ)15~45cmの平角杉材、丸太や太鼓落としの地松を用います。
小屋組や床梁のあらわし(見えるように使う)をご要望の場合には、梁材にも仕上げ削り(化粧)を施し、使用します。

<母屋、垂木>
梁材や小屋組のあらわしをご要望の場合には、母屋垂木には12cm角の杉材を用い、 屋根(垂木、屋根板)を二重構造にして、通気層を設けます。

造作用木材

造作用木材も岐阜県産材を中心に、国産の桧、杉等を使用。

<床材>

居室、特に家族の集まる団らんの部屋や寝室には厚み45mm(一般的な床材は厚み15mm)の杉材を用います。
手触り、足の感触がやわらかく暖かいため、知らないうちに家族が集まります。他に桧材や楢材も使用します。
 左:一般的な床材、  右:弊社オリジナルの床材

<壁材>
腰板をつける場合には、桧材や杉材を使用します。また、洗面脱衣室等には、さわら材も使用します。
節の有無や柾目・杢目をお好みに応じて選ぶことができます。
木材の他にも、左官仕上げの土壁(漆喰、珪藻土、聚楽他)や、予算によりましてはクロス仕上げも行います。

<天井材>
杉材を中心に桧材やさわら材も使用します。
座敷等で竿縁天井とする場合には、幅360mm程度の杉材を使用します。
内装制限のかかるキッチン等では、クロス仕上げを行うこともあります。
また、床梁や小屋組をあらわしにする場合には、天井材を省略することもあります。

屋根

屋根の素材は瓦かガルバリウム鋼板が主。

<瓦>
瓦は粘土を成型、焼成したものです。
種類は窯の中で燻された燻し瓦と施釉した釉薬瓦(一般的に陶器瓦)に分けられます。
いずれも耐水耐候性に優れていますが、屋根に昔ながらの独特な光沢と風合いをご要望される場合には燻し瓦を、より吸水が少なく凍害に強いものをご要望される場合には釉薬瓦を施工します。
また、形状としては和瓦と洋瓦がありますが、すまいの雰囲気に応じて選ぶことができます。
数寄屋造りの建物のように、軒先が平らですっきりした形をご要望の場合には一文字瓦を葺きます。
葺き方は、現在では乾式の桟瓦葺きが主流です。

<ガルバリウム鋼板>
金属は火に強く、耐候性に優れています。
また、曲げ加工が容易で防水性のよい接合が可能であるため、1/10程度の緩い勾配の屋根が可能です。
弊社は厚さ3~4mmのガルバリウム鋼板を使用します。
熱伝導がよいため、直射日光を受けると高温になるため、しっかりと断熱を行います。
葺き方は、すまいの雰囲気やご要望に応じて、一文字葺き、菱葺き、瓦棒葺き、立てハゼ葺き等があります。

外壁

木造住宅の外壁は意匠的にも性能的にも厳しい条件が求められます。
近年、外壁については大壁仕上げとすることが多くなってきています。

<左官漆喰>
漆喰仕上げは、意匠的に格調が高く防火性能に優れています。
乾燥収縮によるクラックを防ぐために、木摺りの上にラスを設置して施工します。

<板>
木の持つ味わいや感触、柔らかな質感をご要望の場合には、外壁を焼杉または自然塗装を施した杉材、
さらには塗装なしで杉の赤身材を使用します。
腰板としては桧材を使用します。
木材は自然に還る材料なので、環境面からも好ましい材料といえます。

<サイディング>
サイディングは施工性に優れています。
表面が仕上がったものと施工後に塗装を施すものがあります。

その他、ガルバリウム鋼板を使用する場合もあります。