乾燥日和

杉の建具材を干しています。
節のない、柾目の材です。
「マグロでいうところのトロ」だけを建具用に製材します。

今日はお日さまがまぶしいですね。
5月に30℃を越えるのは少しおかしいような気もしますが、これだけ日差しが強く湿度が低いと木材はどんどん乾いていきます。

そもそも山に生えている木は水を豊富に含んでいます。
杉や桧ですと、木材自体の重さの1.5倍もの水分(含水率150%)です。
その状態から伐採後の山での乾燥、製材後の乾燥を経て、建築で使用する含水率20%以下まで落としていきます。
乾燥が不十分ですと、変形や収縮の度合いが大きくなり、酷い場合は家の構造や造作に歪みが出てしまいます。

また、雨の日もこのまま屋外で乾燥させます。
どういう訳か、適度な湿気を加えながら乾燥させた方がよく乾きます。
杉の場合は雨水にさらした方が赤みの色合いがきれいになります。
そんなこんなで、その他の理由もありますが、弊社では自然で材木を乾燥させる天然乾燥を採用しています。

建具材の他にも、構造用の梁材やフローリング材、ついでにストーブ用の薪も乾いてま~す。

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