大屋根の移築古民家 竣工

昨夏建て方を行った大屋根の移築古民家がほぼ竣工に近づきました。
残すは、移築前に建っていた建具の修繕と調整。
施主様が主体となって、しっかりと丁寧に進んでいます。

移築前に建っていた新潟県上越市の土地柄・気候風土のためか、欅の差し鴨居は尺六寸(485mm)、圧巻です。
江戸時代末期に建てられたとのことですから、160年以上風雪に耐えてきました。

こちらはダイニング・キッチンです。
天井の高さは、ダイニングが4.0m、キッチンが4.3m。
4m以上雪が積もっても2階から出入りできます。
移築先の愛知県江南市では、雪がそれほど積もることはないでしょう。

こちらは玄関です。
古材と新材、漆喰のコントラストがきれいです。
玄関の框は古材柱を削り出したものです。
床材は居室・廊下すべて施主様お気に入りの松のフローリングです。

こちらは和室です。
当初は竿縁天井の予定でしたが、上棟の時に施主様が梁をあらわしたいとのことで急きょ変更。
このお住まいにすごく合ったしつらえになりました。

大屋根の中に2階があります。
桁まで移築前の木材を使用し、その上の小屋組は新材です。

古民家の中に現在の手作り品が鏤められています。
リビングの照明は、移築前の住まいで使われていた田枠に施主様が紙を貼りました。
トイレの建具にはステンドグラス。弊社作。デザインは施主様奥様。
手洗い鉢は、施主様奥様の作品。
とてもいい雰囲気です。

上越市で160年、江南市で160年。
実現するといいなぁ~

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