大黒柱の伐採
本日は、お住まいの新築を考えられているお客様と一緒に山へ。
弊社の天然桧林で、恒例の大黒柱の伐採です。
雨予報でしたが、伐り時の終わりが迫っているので、計画を実行しました。
お客様が伐木を選ばれている時から伐採が終わるまで、雨も降らずに待っていてくれ、最高のタイミングでした。
何本かの候補の中から選ばれた1本がこの木です。
すらっとして立ち姿がきれいな桧。
お二人ともお気に入りのご様子でした。
胸高直径が尺二寸(約36cm)でしたので、六寸から七寸角(約18~21cm)程度の大黒柱が取れそうです。
そして伐採。
伐採する木の前に榊を祭り、お神酒で清め、伐採です。
まわりに他の木が立ったままの1本伐りなので、倒木の際に枝が引っかかってしまったら、二進も三進もいきません。
杉に比べて桧は枝が粘く、特に天然林木は植林木より枝が太いため、注意が必要です。狙った方向に倒せるように慎重にワイヤーで引っ張りました。
受け口(倒す向きに切欠く)を作り、その後、つる(最後に切れる部分)を意識しながら、追い口(倒す反対側)を入れました。
お見事!
寸分違わず狙った方向に倒すことができました。
年輪を数えると、樹齢はおよそ110年。
明治の終わりまたは大正のはじめに生えた木でした。